気になる有給取得率は?働き方改革の実態を分析

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改革の実感は?有給取得率は?アンケートから見える働き方改革

改元が重なり10連休となった今年のゴールデンウィーク。様々な意見があり、”休み方”について改めて考えるきっかけとなりました。

休み方といえば、今関心を集めているのが有給休暇。働き方改革関連法により取得の義務化が定められましたが、現状としてはどれくらいの人が取得できているのでしょうか?

働き方改革ラボでは、2019年の1月にかけて働き方改革についてのアンケートを実施しました。

その結果から見えるのは、働き方改革の取り組みは始まっているものの、現場で働く人にはまだ成果が感じられていない実態です。アンケート結果から見えてくる働き方改革の実態をご報告します。

働き方改革、始まっているけれど?

「あなたの会社は、「働き方改革」の取り組みを実施していますか?」という質問には、現在取り組みを実施しているとの回答が54%となりました。着実に実行は進められているものの、まだまだ半分程度にとどまります。

取り組む予定がある、予定がないとの回答をあわせると17%、一方で「わからない」との回答が27%ありました。 企業としては取り組みを進めようとしていても、現場で働く人には伝わっていないケースもあるでしょう。

働き方改革はすべての従業員に影響しますので、企業がどのように従業員に伝えていくかは今後も課題になりそうです。

「以前取り組んでいたが現在は取り組んでいない」との回答も2%あります。今後実際に取り組みを始める多くの企業も、実際の運用には多くの課題に直面しそうです。

62%の人が有給休暇を半分も取得できていない!

2019年4月1日より取得の義務化がスタートした有給休暇についてはどうでしょうか? 付与されている有給日数と実際に取得できる見込みの有給日数から、「有給取得率」を算出してみました。

なんと有給取得率が50%以下との回答が62%を締めています。働き方改革による有給取得変化についての質問でも、変わらないとの回答が56%となっており、 有給制度はあっても実際には取得が難しい…という姿が浮き彫りになりました。

また有給取得なし、つまり1日も有給が取得できていないとの回答が19%もあります。現実に休むことが難しい仕事があるとはいえ、このようなケースはこれから違法となってしまいます。

今後どのように労務管理がなされるか、行政からの指導がどのように行われていくのかも注目です。

労働時間については「変化なし」が56%

労働時間については半分以上、56%が変化なしと回答しました。やはり労働時間の短縮はなかなか進んでいないようです。

しかし一方で「自分の仕事は終わったが、上司や同僚が残っていることで帰り辛いと感じることはありますか?」との質問に対しては「帰りにくいが帰宅する」が50%、「帰りづらいと感じることがまったくない」が40%になります。

職場の雰囲気で帰りづらい…というのは残業が多い理由の一つとされていますが、意外と帰りづらくても帰ったり、気にされていない方が多いです。

残業が減らない理由は職場の文化や雰囲気ではなく、単に仕事量が多いからという推測ができそうです。

働き方改革を進めるためには、制度だけではなく、やはり実際に業務を効率化する取り組みが必要なのです。

アンケート実施概要

実施内容

アンケート実施期間:2018年12月28日 ~ 2019年1月11日
アンケート対象者:働き方改革ラボ読者(回答者:52名)

アンケート結果のダウンロードはこちらから!

働き方改革法案が始まってどう変わるか?

今回のアンケートは働き方改革法案施行前に実施されましたが、取り組みは始まっていても、まだまだ現場では実感として感じられていないことを示す回答が多く印象に残りました。

制度が始まったこれから、働く人々はどのように対応して、どのように変わっていくのでしょうか。
引き続きレポートを通して働き方改革の実態に注目したいと思います。

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