海外企業にみる驚きの福利厚生事情

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「福利厚生」は、求職者が会社を選ぶうえで重視するポイントの一つ。従業員に満足度を高く保ちながら働いてもらうために、企業によっては様々な福利厚生を設定し、その充実をはかっていることでしょう。今回は海外の企業に目を向け、日本ではまだ珍しいユニークな福利厚生を紹介していきます。

福利厚生先進国!?アメリカ企業の事例

Google

福利厚生が手厚い企業としてまずご紹介したいのが、Google。アメリカの大手IT企業である同社では、その充実した福利厚生が優秀な人材の獲得に大いに役立っているようです。たとえば、オフィスでの食事を無料で提供。社内にはジムやスポーツ施設を設置し、従業員がこれを無料で利用できることはよく知られています。

ほかにもTeck Stopと呼ばれる社内技術サポートが用意され、社員のハードウェアやソフトウェアの問題をサポートしており、長い労働時間の中でも社員がストレスなく働けるよう、あらゆる配慮が行き届いているそう。

また、社員が亡くなってしまった際には、配偶者またはパートナーに給料の半額を死後10年間支給するといった手厚い支援制度も設けています。

Zappos

Zapposはアメリカ、ラスベガスを拠点とする靴の通販会社で、現在はAmazon傘下に入っています。2011年には米ビジネス誌「Fortune」が発表した「最も働きがいのある企業100社」で6位にランクインし、そのユニークな企業文化に注目が集まりました。

いかに社員が幸せに働けるかを大切に考える同社では、福利厚生も充実。なかでも、社員の医療費を100%企業側が負担するという制度は、上の「最も働きがいのある企業」に選ばれた企業の中でも数少ないそうです。

また、Zappos独自の社内通貨「Zollars」もユニークな制度の一つ。社員は毎月、同僚に50ドル分のボーナスを付与できる権利を持ち、企業文化に沿った良い行動をとった社員に対し、この Zollarsを送ります。貯めたZollarsの額によって、マグカップやPC用キーボード、リュックなどのさまざまなアイテムと交換できるそうです。

Chevron

Chevronはアメリカ、カリフォルニア州に本社を置く石油関連企業。ガスやオイルの会社というのは、その業種の性質上メディアに誹謗中傷を受けやすく、ストレスが多いといわれています。そこで同社は、福利厚生として「Healthy Heart Program」を実施。社員それぞれにヘルスコーチをつけて、健康のマネジメントを行っています。

Patagonia

Patagoniaはアメリカ、カリフォルニア州に本社を置くアウトドア衣類メーカー。山や自然を愛する顧客にむけた商品を展開しており、社員自身も健康でアクティブであることを大いに推奨しています。たとえば社員が日中にサーフィンに出かけることも社内文化として受け入れており、受付スタッフは毎日、サーフィンの気象条件を発表しているというのも面白いですね。

Epic

アメリカ、ウィスコンシン州にある医療テック企業Epic(エピック・システムズ)では、社員に「サバティカル・プログラム」を用意。これは、入社後5年ごとに4週間の有給休暇の資格が与えられるという制度です。この休暇を利用して、今まで行ったことのない国へ旅行する場合は、社員と同伴者の交通費や滞在費をなんと会社がカバー。新たな世界に積極的に飛び込み、視野を広げることの大切さを福利厚生の制度によって後押ししているのです。

国別でみるユニークな福利厚生

アメリカ

退職金制度がないアメリカでは、その代わりとして、民間の年金プランに加入するのが一般的。企業が給料から積立金を天引きし、福利厚生の一環として運用することが多いそうです。

また、自社株の購入権を付与する企業が多いのもアメリカ企業の特徴。同国では、資産運用の方法として株式投資が身近に行われていることが影響していると考えられるでしょう。

フランス

フランスでは「チケ・レストラン」という金券制度が普及しています。この金券は、従業員の就業日数によって支給される枚数が決定。額面の半分は会社が負担し、残りの半分が給料から天引きされる仕組みです。金券の平均額面は約8ユーロ(約1,000円)。これは一般的なレストランで食べるランチの値段に近いのだそう。国内にはこのチケ・レストランを利用できる店も多く、特にランチ時に利用する人が多いようです。

また、フランスの法定年次有給休暇の最低日数は年間25日ですが、「週35時間労働制」によって35時間を越したら休暇がもらえるという仕組みも。さらに、労働契約の種類によっては年9~12日の有給休暇を追加取得できるそうです。

ドイツ

ドイツでは「クリスマス手当」という、多くの企業で採用されている福利厚生制度があります。ドイツのボーナスに当たる手当で、給料の1か月分程度の額が支給。この季節に福利厚生が設定されているのは、キリスト教の国ならではといえるかもしれませんね。

インドネシア

一方インドネシアでは、イスラム教に関連した手当が法律で義務付けられています。ラマダン(断食月)明けの大祭であるレバランの際に支給される「レバラン手当」は、レバラン休暇に入る前に、基本給1ヶ月分程度のボーナスが支給されるというものです。

中国

中国では、中秋節の月餅券や各種クーポンなどの現物給付が福利厚生として根付いているようです。なかでもイベント関係の福利厚生は人気で、特に「社員旅行」はとても喜ばれる制度だそう。

また、中国における年次有給休暇は、累計勤務年数(以前の勤務先での勤務年数を含む)で計算するのが特徴。満1年で10年未満の場合は5日、満10年で20年未満の場合10日、満20年の場合15日と決められています。

まとめ

ここまで海外企業のユニークな福利厚生を見てきましたが、いかがだったでしょうか。国による文化の違いはもちろんのこと、企業ごとに福利厚生において重視するポイントが異なるのも、興味深いですね。
一見日本の企業文化には根付きにくそうな海外の事例も、自社の特色やポリシー、制度などを顧みて、親和性の高いものからその実現の可能性を探ってみても良いかもしれません。
従業員ひとりひとりが生き生きと働くために、自社らしさを活かせる福利厚生の制度を今一度考えてみてはいかがでしょうか?

出典

■【海外企業ユニーク事例】社員の健康とイノベーションが狙い?Google社の仕掛けだらけの社員食堂│働き方改革ラボ
https://workstyle.ricoh.co.jp/article/google-cafeteria.html
■8 unbelievable perks that come with working for Google│BUSINESS INSIDER
https://www.businessinsider.jp/post-106403
■7 Zappos Amenities That Boost Employee Happiness│Zappos
https://www.zappos.com/about/stories/employee-happiness-amenities
■Fortuneの「働きがいのある企業100社」、1位はSASで4位にGoogle│ITmedia
https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1101/24/news020.html
■summary plan descriptions│chevron
http://hr2.chevron.com/document-library/summary-plan-descriptions
■社員をサーフィンに行かせる本当の理由(オルタナ創刊号)イヴォン・シュイナード(米パタゴニア社創業者)独占インタビュー│alterna
http://www.alterna.co.jp/385
■Have fun, do good, live well.│Epic
https://careers.epic.com/Home/Benefits
■10か国で福利厚生調査、一番人気は「1週間の有給休暇」│AFP
https://www.afpbb.com/articles/-/2913956
■アメリカ、ヨーロッパ、アジア……世界の福利厚生事情│Morebiz+
https://www.vision-net.co.jp/morebiz/welfare/
■[中国労務] 勤務時間・休暇日数について│NACGlobal&Professional
http://www.nacglobal.net/2013/06/china-labor-working-time/

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