ストレスを溜めないテレワークの過ごし方
2020年06月04日 07:00
この記事に書いてあること
働き方改革の推進や 感染症対策にともなって浸透しているテレワーク。初めて本格的に在宅ワークを取り入れ、オフィスと変わらないパフォーマンスで働こうと試行錯誤している人もいるのではないでしょうか。ただ、これまで毎日通勤していた人にとっては、働き方の変化が思わぬ悩みやストレスを生むことも。そこで今回は、テレワーク中に想定されるストレスと、それを解消する方法についてお伝えします。
テレワーク中のストレス、主な原因は?
自宅などのオフィス以外の場所で働くテレワーク。通勤ラッシュによるストレスや移動時間が減り、リラックスできる環境で働けるなどのメリットがある反面、慣れない在宅勤務で不都合が発生することもあります。特に準備期間が少なく、急なテレワークを行っている人にとっては、オフィスと同じようには仕事が進まず、ストレスを感じることもあるでしょう。 また、管理する上司がいないため長時間働いてしまうといったトラブルも起きているようです。
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それまで、チームのメンバーと常に顔を合わせて仕事をしていた、また取引先と会って話す仕事がメインだったという人は、面会が減ったことで、仲間がいないような孤立感を抱えてしまうこともあり得ます。やむを得ずテレワークで働いている場合は、「前のようにメンバーと一緒に働く日々に戻れるのだろうか」と、先が見えないことに不安を感じることも。
また、家にこもりきりで起きる運動不足や体調不良は、早急に対処したい問題です。
ストレス解消のために今日からできること
ツールやネットワークなどテレワークができる環境が整備されつつあるとはいえ、オフィス勤務と同様に効率的に働くためには、テレワーク特有のストレスを軽減する工夫が必要です。3つの主なトラブルの原因に分けて、ストレス解消法をお伝えします。
仕事がはかどらなくて困ったら
いつもと違うワークスペースでリフレッシュ
在宅勤務を始めたものの、生活空間と同じ場所にいるため思うように仕事がはかどらず、悩んでいる人もいるでしょう。そんな人は、オフィスでは実現できない、快適なワークスペースを作るのがおすすめです。デスクに観葉植物を置く、好きな音楽を流す、お気に入りのマグカップでコーヒーを用意するなど、気持ちよく仕事ができる空間を作ってみましょう。
また、ワークスペースをいつもと違う場所に移動すると気分が変わります。仕事に行き詰まったら、リラックスできるソファで仕事をしたり、ベランダのバルコニーにテーブルを出して作業をしてみると、思いがけないアイデアが生まれることもあるでしょう。
タイマーを使って時間管理
自宅で働いていると、プライベートと仕事のオン・オフがつけにくいため、集中せずにダラダラと仕事をしてしまいがちです。結果的に退勤時間になっても仕事が終わらず、夜間や休日に及ぶ長時間労働につながることも。在宅でも効率的に仕事を進めるためには、時間の管理が大切です。打ち合わせなど相手がいる予定がなくても、「午前中はこの仕事をする」「この作業は2時間で終わらせる」といったおおまかなスケジュールを立てて、決めた時間内で作業を終えることを目指しましょう。
「30分集中したら5分休む」というようなルールを決めて、タイマーを使って時間を区切るのも良いでしょう。スマホのアプリではなくキッチンなどで使うタイマーで計ると、スマホの画面を気にせずに集中できるのでおすすめです。
孤立感がつらいあなたに
気軽にコミュニケーションをとれるツールを活用
周りに同僚がいないことで、孤独や不安を感じやすいテレワーク。対面の機会が減るからこそ、孤立感によるストレスを解消するため、積極的に同僚とコミュニケーションをとりましょう。メールや電話、WEB会議ツールなど仕事の話に適したツールだけではなく、何気ないやりとりが気軽にできるチャットを利用するのがおすすめです。テレワーク中の困りごとも相談しやすい環境を作ることで、不安で気持ちが落ち込むのを防げます。
リモート飲み会で同僚と交流
チームの親睦を高めるためのイベントの開催も、ストレス解消のために有効です。在宅勤務が一般化すると、休憩時間や仕事が終わった後などに同僚と交流する機会が減ります。新人がチームに加わっても、タイミングによっては歓迎会が開催できないこともあるでしょう。仕事以外の話をする時間が持ちにくいため、メンバーの人となりを知るきっかけが減ります。
助け合いながら良い雰囲気で仕事をするために、チームの親睦を深めることも大切。テレワーク中の交流を活性化させるイベントとして、リモート飲み会を開催するのがおすすめです。乾杯して、リラックスして会話をすれば、仕事中には話しにくいことや悩みも伝えやすくなります。リモート飲み会は、育児中の社員や遠隔地に住む人も参加がしやすく、それまでゆっくり話をする機会のなかった人と交流できるというメリットもあります。
運動不足を感じている人に
1日1回散歩をしよう
出勤したり取引先に訪問したりと、仕事で移動していた人は、外出できないことにストレスを感じることもあるでしょう。また、通勤で歩く時間が減ることが、運動不足にもつながります。体重が増えるなど、体のコンディションが悪くなるリスクもあります。
運動不足を解消するために、仕事を始める前や、仕事の合間の決まったタイミングに、家の近くを軽く散歩しましょう。また、日光を浴びるとセロトニンという神経伝達物質が脳内に分泌されます。セロトニンは精神を安定させたり、頭の回転を良くする効果があると言われています。外の空気を吸うことは気分のリフレッシュにもつながるため、仕事に煮詰まったときにも散歩はおすすめです。
ストレッチや室内でできる運動をしよう
長時間、同じ姿勢でパソコン作業などの仕事を続けることは、肩や首の凝り、目の疲れを引き起こします。時間を決めて仕事の合間にストレッチを行うと、凝った体を伸ばせて、リフレッシュもできます。また、デスクに座ったままできるエクササイズも運動不足の解消におすすめ。たとえば、イスに座ったまま膝を揃え、足を床から10cmほど浮かせて姿勢を保ち、慣れてきたらつま先を上下に動かす運動で、お腹のエクササイズやふくらはぎのむくみ解消ができます。
テレワーク中も規則正しい生活を!
決まった時間に会社に行って働くオフィスワークとは違い、私生活との区別がつけにくい在宅のテレワーク。仕事がはかどらない、運動不足などの問題の多くには、生活リズムの乱れが関わっています。テレワークでストレスを溜めないためには、規則正しい生活が大切です。仕事を始める前には着替える、午前中に散歩をする、1日のスケジュールを組むなど、まずは自分なりのルールをひとつ決めてみましょう。リラックスする時間と仕事のメリハリを意識することが、テレワークのストレスを防ぐための第一歩です。
記事執筆
働き方改革ラボ 編集部 (リコージャパン株式会社運営)
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