勤務中のお菓子アリ?ナシ?ルールと生産性から間食を考える

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あなたは勤務中の間食、する派ですか?しない派ですか?
ちなみに、その理由は…..職場の雰囲気に合わせてでしょうか?それとも、お腹が空いて、ついつい?

お菓子を含む勤務中の間食ありなしの考え方は、時代の変化とともに徐々に変わりつつある印象を受けます。しかし、会社の規則や仕事効率から考えるとどうなのでしょうか?

今回は、性別・年代・業種や、経てきた職場環境によっても判断が分かれるこの問題について、考えます。

もはや一般的?86.0%の人が、仕事中に間食をすると回答

性別・年代問わず一般的に?

株式会社アスマークが2018年に実施した「仕事中の間食に関するアンケート調査」によると、「あなたは、お仕事中(勤務時間中・休憩中を含む)に、お菓子やガムを食べることはありますか。」という問いに対し、食べる(「毎日食べる」「毎日でないがよく食べる」「ときどき食べる」)と回答した人の割合は86.0%。

性別では、女性が91.0%、男性が81.0%と女性が高い傾向にありますが、男性で「毎日食べる」「毎日でないがよく食べる」と回答した人は、2014年の前回調査と比べ7.6ptも増加しています。

性別と年代を掛け合わせると、最も回答の割合が低い20代男性は79.0%、次に低い50代男性で80.0%と、性別・年代問わず、間食が一般的になっていると言えるでしょう。

仕事に”肯定的な影響”があると捉えている

「お菓子を食べると仕事がはかどる」に、そう思う(「そう思う」「ややそう思う」)と答えた人の割合は、64.2%、「お菓子は職場の交流・コミュニケーションに役立つ」にそう思う(「そう思う」「ややそう思う」)と答えた人の割合は72.2%と、多くの人が、間食を仕事に肯定的な影響があるものとして捉えていることがうかがえます。

リフレッシュに活用される傾向

間食の理由(複数回答可)の1位は「小腹が空いた時」と直接的な理由ですが、2位は「気分転換・リフレッシュしたい時」、3位は「ひと休みしたい時」、4位は「ストレスを感じた時」と、間食を仕事と仕事の区切りや、リフレッシュに活用していることが多いようです。
特に「ひと休みしたい時」「ストレスを感じた時」と回答した人は2014年の前回調査と比較し、5pt以上増えています。

一般的なら問題ない?就業規則からみた問題点

「うーん、一般的だったとしても、仕事中にお菓子を食べるってやっぱりどうなんだろう」と思う方もいると思います。一般的だから問題ない、とは言えませんよね。

例えば、“常識”や”マナー”といった面で「問題がある」と捉える人もいると思いますが、“常識”や”マナー”は一人ひとりの考え方に左右されてしまいます。
今回は個人の考え方に左右されない「就業規則」から考えてみます。

就業規則に「間食」の記載がある場合

例えば、「勤務中にしてはいけないこと」として思いつく「飲酒」。「飲酒」は、就業規則の「服務規律」に「酒気を帯びて就業しないこと。」と明確に定められているケースが多いです。

このように「服務規律」とは、「会社が、職場の秩序維持を目的に、労働者に遵守させたいこと」を定めています。
服務規律を犯した場合は、「服務規律違反」として罰則の対象となる可能性があります。

よって、就業規則に「間食」を禁止する記載がある場合は、”問題がある”と言えます。

「間食」の記載がない場合は?

実際には、就業規則に間食を禁止する、という直接的な記載がない場合が多いでしょう。
ただ、「記載がないなら問題ない」かというと、そう簡単でもありません。例えば服務規律には、下記のように職務全般に関する事項も記載されています。

労働者は、職務上の責任を自覚し、誠実に職務を遂行するとともに、会社の指示命令に従い、職務能率の向上及び職場秩序の維持に努めなければならない。

厚生労働省 東京労働局 モデル就業規則

他の従業員の職務を妨害し、その他職場の風紀秩序をみだすような行為をしないこと

坂本直紀 社会保険労務士法人 

よって、直接的な記載がなくとも、職務能率を下げるような過度な間食や、間食による音やにおいで他の従業員の迷惑になることは、控えるべきであると考えます。

仕事中にお菓子を食べるなら!生産性が上がる間食のしかた

逆に言えば、「職務能率」を上げるための間食なら良い、という解釈も可能ですね。さて、生産性をあげるには、何をどうやって食べれば良いのでしょうか?

脳のエネルギー源は”ブドウ糖”

脳は、人間の1日のエネルギー消費量のうち20%をも消費すると言われており、そのエネルギー源となるのが”ブドウ糖“です。”ブドウ糖”が不足すると、血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が下がり、集中力が低下すると言われています。

“ブドウ糖”は、炭水化物や糖から作られますが、大量に摂取しても体に蓄積できないという特徴があり、適切なタイミングで補給をしていく必要があります。

“ブドウ糖”をとるには、何を食べるといいの?

「つまり、ブドウ糖を取ればいいんでしょ?」と思いますが、難しいのが血糖値のコントロール。人間の体は、血糖値が急激に上がると、血糖値を下げようとする働きも強く起こります。その結果、意図に反して血糖値が下がり、頭がぼんやりして集中力を欠いたり、眠くなったり、ということが起こります。

つまり「急激に血糖値を上げない」食べ物で”ブドウ糖”を摂取することが重要です。そこで参考になるのが、「GI値」。
「GI値」とは、「炭水化物が分解され、糖に変わるまでのスピード」を現した数値で、GI値が高いほど血糖値が急激に上がりやすく、低いものは緩やかに上がるとされています。つまり、選ぶべきはGI値が低い食品です。

GI値が高い食品

チョコレート、ドーナツ、ポテトチップス、せんべい、クッキーなど

GI値が低い食品

ヨーグルト、ナッツ、大豆食品など

一見すると、GI値が高い食品の方が美味しそうに見えますね。
我慢するのが辛い方は、同じお菓子でも、”低GI食品”などの記載があるものを選ぶ、原材料が大豆系のものを選ぶ、また同じチョコレートでも、昔ながらの糖質中心のタイプではなく、カカオの含有量が高いタイプを選ぶ、など自分ができる範囲から始めてみてください。

いつ食べるといいの?

食事と食事の間が開きすぎる場合も、血糖値は下がり、次の食事の際に、血糖値が急上昇する可能性が高まります。

現代の働き方では、昼食と夕食の間が空きすぎてしまうケースが多いため、例えば、昼食が12:00で夕食が20:00(食事と食事の間が8時間)という生活リズムの場合は、食事と食事の中間にあたる16:00頃に間食をするのが良いと言われています。

どのくらいの量が適切?

1日に摂取するエネルギー量の10%が目安です。”だいたい200kcal“と覚えて、選んでみましょう。

まとめ

今や一般的になりつつある、勤務中の間食。
就業規則で、直接的に問題がなかったとしても、職務能率を下げるような過度な間食や、間食による音やにおいなど他の従業員の迷惑になることは、控えるべきであると考えます。

また、多くの人がリフレッシュを目的に間食をする一方で、間違った食べ方によって、逆に生産性を落としている可能性もあります。
ポイントは、急激に血糖値を上げないように”ブドウ糖“を摂取すること!そしてそのキーワードは”低GI“な食べ物でしたね。

ぜひ明日からの間食に、生かしてみてください。

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