製造業にこそチャンスあり!広がる働き方改革

From: 働き方改革ラボ

2019年01月09日 07:00

この記事に書いてあること

製造業にこそチャンスがある!広がる「働き方改革」

仕事の様々な場面で働き方改革が進んでいますが、勤務時間やワークスタイル、オフィスワークの改革の注目度は高いものの、製造業ではこれまであまり「働き方改革」という言葉は使われてきませんでした。

常に「現場」の生産性向上を積み重ねてきたこれらの産業では、あえて働き方改革という言葉を使う必要もなく、業務の改善と効率化を続けてきたからです。

しかしむしろ、業務改善や生産性向上の取り組みに長年取り組んできた業種にこそ、これまで思いもしなかった方法で生産性を格段に向上させる、まさに「働き方改革」を起こすチャンスがあるともいえます。

図面管理なんてずっとやってきた…だからこそ!

例えば、製造現場の図面管理。

CADやオートメーションの活用がすすみ、多品種少量生産が求められるようになった結果、図面や帳票の数は増えています。

現場を行き来する図面は、長年設計意図や仕様、要件を伝えてきた優れた方法ですが、変更箇所がわかりにくくて確認に時間がかかる、目視確認による確認漏れと手戻りが発生、多くの版が重なって古い版を使ってしまうなど、ミスや誤りを引き起こす原因となります。

特に多品種小量生産により図面の版が多く発生する現場では、図面から違いを見極める能力を持った人材に業務が集中することが業務全体のボトルネックとなったり、長時間労働の原因となります。

図面という長年使われてきた方法だからこそ、業務改善の余地も大きいのです。

早く、正確に、間違わないための自動化

このような図面管理の問題を、ICTを活用して解決する動きが広がっています。

例えばCADの出力やスキャンによってPDFファイルにした図面を比較することにより、自動的に図面の異なる部分を 色付けして明示して 、変更された部分がわかりやすく表示される製品もあります。

図面比較作業を自動化することで業務時間を短縮し、またミスを減らすことができます。誰でも図面比較ができるようになるため、業務の集中を避け、作業工程分散化と効率化が進められます。

また図面を電子ファイルとして管理することにより、版の取り違えによるミスや手戻りを防ぐサービスも提供されています。細かに異なる版を管理することにより、紙による図面管理に比べて保管場所を削減したり、保管や図面を探す手間が効率化されます。

「働き方改革」は製造業でこそ強みを発揮する!

現場で高いレベルで生産性向上が追求されている製造業こそ、デジタルネットワーク化などの技術の進歩により、日々働き方を改善する幅が広がっています。

図面管理はあくまで一つの例ですが、働き方改革は生産性向上に努めてきた製造業でこそ、大きな成果を生むことができるのです。

記事執筆

働き方改革ラボ 編集部 (リコージャパン株式会社運営

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