3月8日は『国際女性デー』女性が自分らしく輝ける社会の実現へ

From: 働き方改革ラボ

2020年03月03日 07:00

この記事に書いてあること

『国際女性デー』という言葉を耳にしたことはありますか?毎年3月8日は、国連が定めた『国際女性デー(International Women's Day)』です。

今回は『国際女性デー』の成り立ちや取り組みについて理解を深め、働き方改革への影響などについて考えていきましょう。

『国際女性デー(International Women's Day)』とは

成り立ち

『国際女性デー』は、言語・文化・政治や経済的な壁に関係なく、国や社会に貢献した女性の勇気と決断を称える日です。1904年3月8日、ニューヨークで婦人参政権を求めて起きたデモをきっかけに、ヨーロッパやロシアでデモや労働運動が広がりをみせました。その後、国連は1975年を国際婦人年とすることを宣言。毎年3月8日を『国際女性デー』と制定しました。

これまで国連が4回にわたり世界女性会議を開催したことによって、国際的に女性運動が広まり、女性の権利と政治的・経済的分野への参加が進められてきました。現在、『国際女性デー』である3月8日には、世界各地で記念行事が行われるほか、それぞれの国の歴史や伝統に応じたさまざまな取り組みがなされています。

各国の『国際女性デー』についての取り組み

日本

日本では、一般の女性団体やグループによる記念事業やイベントが開催されていますが、代表的な取り組みといえるのが、2017年から開催されている「国際女性デー|HAPPY WOMAN FESTA」です。HAPPY WOMAN実行委員会(事務局:一般社団法人ウーマンイノベーション)が主催し、全国各地でイベントを開催。セミナーやワークショップを通じて女性の生き方について考えます。『国際女性デー』を日本の新たな文化行事として定着させることを目指しており、2019年度は全国12都市にて同時開催。大阪万博が開催される2025年までに、47都道府県での開催を目標としています。

イギリス

イギリスでは、オーストラリアの元首相ジュリア・ギラード、人気モデルのアジョワ・アボアーといった著名な女性たちが積極的に活動に参加しています。2019年もイベントに登壇し、『国際女性デー』の大切さや女性のエンパワーメント、ジェンダー平等などについて議論が行われました。

イタリア

イタリアで3月8日は「FESTA DELLA DONNA(女性の日)」とされており、男性が日ごろの感謝を込めて母親や妻、会社の同僚などにミモザの花を送ります。このことから「ミモザの日」とも呼ばれ、女性たちは家事育児を休憩し、外食やおしゃべりなど束の間の自由を楽しんでいるといいます。今後日本でも徐々に浸透していくことが期待されます。

企業における『国際女性デー』

『国際女性デー』は、企業にとっても女性の前向きな社会進出と働きやすい職場について考える良い機会となっています。

LUX(主催:ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社)

トータルビューティーケアブランドのLUX(ラックス)は、毎年、国際女性デーのイベントに積極的に取り組んでいます。昨年は、女性視点でダイバーシティを推進するプロジェクト「MASHING UP」と、多様な働き方をサポートする「WeWork」とともに、“I Choose How I Shine ?女性の輝きに、限界なんてない? ”をテーマにしたイベントを開催しました。また2020年は、HAPPY WOMAN実行委員会と共催し、沖縄で「国際女性デー音楽祭(SHINE MUSIC FESTA)」を開催することが決定しています。

Apple社

Apple社は2019年の国際女性デーに合わせ、女性プログラマー養成団体Girls Who Codeの協力の下、ニューヨークやロサンゼルス、京都、香港といった世界各地の店舗で「Made by Women ?女性たちの創造力を讃えよう」と題したワークショップを開催。女性クリエイターが進行役を務める60以上の実践型セッションが行われました。また、3月の月間を通じて、女性が中心となって開発したアプリを特集したり、Apple Music で女性アーティストを特集したりといった取り組みも行われました。

日本マイクロソフト

日本マイクロソフトでは、2018年より、3月8日に『国際女性デー』にまつわる社内イベントが行われています。2018年と2019年は、社員は男女問わず黄色いグッズを身に着けて出社し、女性社員にミモザのブーケが配布されました。同社では「個人と組織が持つポテンシャルを最大限発揮できる環境づくり」を推進しており、このほかにも女性就労や女性の働き方改革につながるさまざまな取り組みを行っています。

女性も働きやすい環境の実現へ

『国際女性デー』は女性の参政権を求める声から生まれたものですが、現在では参政権だけではなく、幅広く女性の権利を守る動きへと変わってきました。そして、働き方改革のもと、女性が「女性だから」という理由で制限をかけることなく、生き生きと働ける環境の実現に向けて取り組む企業が増えてきています。女性にとって働きやすい環境づくりは、男女共に働きやすい環境づくりにもつながるものです。

『国際女性デー』をきっかけに、女性がさらに力を発揮できる職場や社会の実現について考えてみてはいかがでしょうか。

記事執筆

働き方改革ラボ 編集部 (リコージャパン株式会社運営

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