工場のコスト削減に役立つアイデアを紹介|削減しやすいコストの種類や成功事例など解説

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工場のコスト削減に役立つアイデアを紹介|削減しやすいコストの種類や成功事例など解説

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工場で発生するコストは、オフィスなどとは異なります。この記事では、工場のコスト削減を検討している方に向けて、コスト削減に役立つアイデアを紹介します。削減しやすいコストと削減すべきでないコストの区別や、コスト削減の成功事例も解説します。

工場の利益を増加させるには売上アップかコスト削減のどちらかが必要になる

ビジネスで利益を出すためには、一般的に「売上をあげる」または「コストを削減する」のいずれかを選ぶ必要があります。

以降では、コストを削減する方向で、工場の利益を増加させる方法を解説します。削減しやすいコストの詳細やコスト削減のアイデアなどを通じて、コスト削減への戦略を立てましょう。

工場でのコスト削減、何から始めたらよいか

工場でかかるコストは、経費、材料費、労務費です。経費または製造経費とは、材料費と労務費以外のコストを指します。材料費とは、原料の調達にかかるコストです。労務費は人件費の一部であり、製品を製造するためにかかるコストのことです。

コスト削減の第一歩は、経費の削減です。現時点の経費を洗い出すだけでも、コスト削減効果が得られます。特に削減しやすい経費は、光熱費です。光熱費はアイデアや努力しだいで削減しやすく、製品の品質に影響しにくいためです。

【削減しやすいコスト】

工場で削減しやすいコストとして、光熱費・通信費・交通費・消耗品費が挙げられます。それぞれ解説します。

光熱費(電気、ガス、水道代)

光熱費のなかでも、特に電気代は見直すメリットが大きいです。工場では照明や空調、製造装置の稼働などで電気の使用量が多く、見直しによって大幅にコストを削減できる可能性があるからです。

通信費

工場における通信費の多くは、社用の携帯電話や、企業で使用しているインターネット回線などの維持費です。運用実態に応じて、それぞれの契約プランを見直してコスト削減を図りましょう。また、運搬費や郵送料も通信費にあたります。

交通費

通勤費、社用車のガソリン代、外出時のバス・電車・タクシー代など、業務にかかわる交通費も工夫しだいで削減可能です。なお、交通費のなかでも出張時に使用したものは出張費扱いになるので注意しましょう。ほかにも出張費には、宿泊代や出張手当も含まれます。

消耗品費

例えば、コピー用紙やクリアファイルなどの事務用品が消耗品費です。工場の場合は、頻繁に交換するフィルターやネジ、軍手なども消耗品に該当します。コスト削減のためには、社員一人ひとりの心がけも重要になります。消耗品を無駄に使わないよう、社員を教育しましょう。

【削減しにくいコスト】

賃料

賃貸で工場を営んでいる場合は、交渉しだいで賃料を下げられるかもしれません。しかし、自社の都合だけで賃料の値下げを要求することは控えるべきで、物件のオーナーとの関係性がこじれる可能性もあります。賃貸契約も確認すべきです。

また、賃料だけを重視して安い物件に引っ越すと、工場の運営に支障をきたす場合もあります。賃料の節約が目的であっても、簡単に移転を決めるべきではありません。

仕入れ原価、材料費

原材料費を抑えるためには、仕入先との交渉が必要です。一方的に値下げを要求すると、仕入先からの印象が悪くなり、取引を打ち切られるケースもあります。慎重に検討しましょう。

原材料を見直すと、コストダウンにつながるかもしれません。ただし、品質を維持できなければ世間からの信用が低下し、売り上げが落ちる恐れがあるため、安易なコストカットは控えるべきです。

研究開発費

研究開発費を削ると、将来的な企業の発展が望めません。研究開発部門は直接的な利益を生み出さないかもしれませんが、企業の成長には欠かせない部門です。より良いサービスや商品を生み出すために、研究開発費はしっかり確保しましょう。

人件費

人件費は、一時的なコスト削減には有効です。ただし、リストラや賃金削減は、社員のモチベーションや企業力を低下させ、デメリットも多い方法です。

仮に人件費を減らすならば、限られた人数でも業務が回るように環境を整える必要があります。対策なしで人材を減らすと、品質低下や納期遅延に発展しかねません。

工場のコスト削減に役立つアイデアを紹介

経費と労務費は、コストのなかでも削減しやすい支出です。工場のコスト削減に役立つ具体的なアイデアを紹介します。

電気使用料金を削減する方法

電力自由化にともない、多数の新電力が誕生しました。新電力はこぞってお得なプランを用意しているため、自社にあったプランを選べば電気使用料金を節約できます。

また、インバーター方式の照明に変更する、省エネ効果の高いLED照明へ変更する、照明数を間引くなどで節約しましょう。特に、LED照明に変更すると周囲の温度上昇を防げるため、空調コストも削減できます。

LED照明に変更する際は、初期費用がかかる点を理解しましょう。また、高温環境ではLED照明が破損するリスクがあります。製造現場に設置する際は、温度条件に注意してください。

ガス使用料金を削減する方法

ガス会社の見直しをすると、割安な契約プランを見つけられる可能性があります。都市ガスの自由化がスタートしており、多数の業者がガス事業に参入しています。料金形態が複雑であるため、相見積もりを取る、専門業者に相談するなどして自社にあったプランを選びましょう。

水道使用料金を削減する方法

水道料金の見直しとして「自家水道システム」の導入が挙げられます。自家水道システムは、井戸水や工業廃水を利用します。上水道を使わない分水道料金を節約できますが、地下水脈を調査し井戸を掘る、浄水器を導入するなどの作業には初期費用が必要です。

排水から「消失水」分を差し引くと、下水道使用料金の削減が可能になります。また、消失水の調査や測定にも初期費用がかかります。

自家水道システムや消失水の計上には初期費用がかかりますが、中長期的みると、導入するメリットは大いにあります。

拠点間の移動費用や会議費用を削減する方法

得意先や社内との会議をWeb会議で済ませる、テレワークを導入するなどの方法で、拠点間の移動費用を節約できます。

通信費を削減する方法

インターネット回線の種類や料金プラン、社用携帯を見直しましょう。具体的には、1つのキャリアに契約をまとめて割引を受ける、法人用の格安プランや格安SIMを利用するなどの節約方法があります。

消耗品費を削減する方法

社員一人ひとりの意識で消耗品費は減らせます。また、ペーパーレス化を推進すると、コピー用紙やトナーなどの印刷コストを削減可能です。初期費用は掛かりますが、効率化にもつながります。

賃料を削減する方法

賃料は「削減しにくいコスト」の一例としても紹介しましたが、交渉しだいでは賃料を削減できます。

賃料の値下げ交渉の際は、賃料最適化サービスを営む会社への依頼がおすすめです。適正な賃料や交渉に必要な書類などを教えてもらえ、交渉がまとまりやすくなります。

【労務費(人件費)削減につながるアイデア】

労務費の削減につながるアイデアとして、長時間労働の是正など働き方改革にかかわる内容を紹介します。

作業の流れを見直すなど業務改善を行い、残業を減らす、生産性を向上させるなどする

業務改善を進めるためには、業務内容とフローの見直しが必要です。まずはどのような業務があるかを洗い出し、フローを可視化させましょう。

次に、無駄な業務を削減し、社員を必要不可欠な業務に注力させます。残業時間を減らせると労務費を節約できます。なお、必要と判断した業務については、効率のよいフローになるよう見直して生産性を向上させましょう。

AIやロボット、IoTなどを導入し労務費を削減する

ルーティーンな業務があれば、AIやロボット、IoTなどに任せましょう。ロボットはプログラミングどおりに作業し、AIを活用すると多少の応用作業も可能です。また、IoTを導入すると、離れた場所から製造設備などをコントローできます。

高機能な設備を導入すると初期費用がかかりますが、労務費を削減できます。将来的な利益を見越して、設備の導入を検討しましょう。

アウトソーシングを活用し労務費を外注費に変えコスト削減する

コア業務以外で削れない業務があれば、アウトソーシングを検討しましょう。固定費となっていた労務費を外注費にまわすと、コスト削減が見込めます。繁忙期のみのアウトソーシングも可能です。

コスト削減につながった成功事例を紹介

労務費のコスト削減につながった成功事例について、課題や改善の経緯を紹介します。

人に特化したIoT(位置情報+ALR)を導入し、製造現場の課題抽出から改善までのリードタイムを短縮した「京三電機株式会社」の事例

京三電機株式会社では、作業者の状況確認が課題でした。広い工場内では、誰がどこにいて、何を作業しているかが見えにくくなります。人に特化したIoTを導入して作業者の居場所や行動を可視化したところ、作業の効率化と労務費の削減を達成できました。

図面や現場写真をIWBに投影し、遠隔地との手軽で効率的な情報共有を実現「味の素エンジニアリング株式会社」の事例

味の素エンジニアリング株式会社は、関係者間の情報共有が課題でした。工場の図面や現場写真を使ってコミュニケーションを取るためには、従来のWeb会議システムでは限界がありました。

IWB(インタラクティブ ホワイドボード)を導入して図面や写真を投影したところ、投影物に書き込みながら説明できるようになりました。結果、コミュニケーションが効率化して、労務費も削減できています。

コスト削減を目指す際のポイント・注意点

コスト削減は、企業全体をみて取り組む必要があります。企業の将来を見据えてコスト削減計画を立てましょう。

コスト削減により業務の質や生産性、企業への信頼が下がることを防ぐ必要がある

コストを削減する際は、業務の質を維持し、生産性の低下を避けねばなりません。将来性がある事業については資金をかける意味があります。一方で、無駄の撲滅にも努めてください。コスト削減に向く内容と、削減に不向きな内容を明確に区別しましょう。

長期的に成果を上げることを目標にする

一時的なコスト削減ではなく、長期的な成果を目標にしましょう。研究開発費や人件費の削減などに踏み切っても、しわ寄せがくる可能性があります。一方、初期費用がかかる施策でも、コスト削減につながるならば進めるべきです。

定期的なコストチェックも重要です。既存コストを把握し、コスト削減効果が得られているか確認しましょう。

まとめ

工場で削減しやすいコストとして、水道光熱費や通信費などの経費が挙げられます。労務費を見直す際は業務を見える化し、無駄を省きましょう。しかし、コスト削減の際は、業務の質や生産性を維持できるかも重要です。企業の将来性を考えて、闇雲なコスト削減は避けましょう。

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出典・参考

この記事を書いた人

リコージャパン株式会社
リコージャパンは、SDGsを経営の中心に据え、事業活動を通じた社会課題解決を目指しています。
新しい生活様式や働き方に対応したデジタルサービスを提供することで、お客様の経営課題の解決や企業価値の向上に貢献。
オフィスだけでなく現場や在宅、企業間取引における業務ワークフローの自動化・省力化により、“はたらく”を変革してまいります。

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