“伝える”を”伝わる”に変える!今日からできるコミュニケーション術

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自分にはコミュニケーション能力がない?

「言ったとおりにやってくれない」「報告してもわかってくれない」「指示しても実行されない」・・・仕事でも、家庭でもこういったことはよく起きますね。言ったことが上手く伝わらずに、悩んだ経験はありませんか?そうした人の中には、自分には表現力やコミュニケーション能力がないと決めつけてしまっている人もいるかもしれません。

いまや書店にいくと、ずらりと並ぶ”できる人の話し方”論やコミュニケーション論など、人間関係における”伝え”を取り扱ったビジネス書の数々を目にします。しかし、こうした指南書を手にとってはみたものの、分かったような分からない、実践できない・・・と悩む人はとても多いのです。

「伝わらない」問題の原因はシンプルなところにあります。「伝える」と「伝わる」に変える実践的方法を考えていきます。

「伝わる」までが仕事です。

まず、「伝える」と「伝わる」の違いは何でしょう?簡潔に言うならば、相手中心の意識があるか、コミュニケーションが双方向か否か、という点です。

「伝える」は、自分の考えや報告を一方的に他者である相手に受け渡す行為であり、あくまでも主は自分、相手の理解や承諾、反応を受け取ることなどは前提とされていません。

それに対し「伝わる」は、自分の発した内容が相手に通じている状態のことです。主体になるのは相手。そこには双方向のコミュニケーションが成立しており、自分の投げかけから相手の行動や理解・感情が喚起される、その反応をまた自分が受け取るというやりとりが発生しています。

とても当たり前のことのようですが、「伝える」と「伝わる」ではコミュニケーションの意味が全く違います。仕事やコミュニケーションは「伝えた」だけでは成り立たず、相手が理解して行動して初めて成立します。多くの場合「伝える」ことに価値はなく、「伝わる」事によって初めてコミュニケーションの価値が生じるのです。

特に管理職やリーダーのように人に指示をしたり、他の人に動いてもらう立場にある場合は、「伝わる」までが仕事となります。

「伝わる」コミュニケーションのために

では、言ったつもり、伝えたつもりではなく、きちんと「伝わる」ようにするにはどうすればいいのでしょうか。”伝え方”が問題なのではありません。重要なのは、「伝える」と「伝わる」の最大の違いである、相手の存在です。

「伝わる」コミュニケーションには、自分とは違う相手の存在を認めて尊重すること、誰に伝えようとしているのかを意識し、その人がどんな人でどう聞いているのかを考えて工夫することが重要です。まずは3つのシンプルな前提からスタートしましょう。

  • 相手は、私がやりたいことを知らない
  • 相手は、私が知っていることを知らない
  • 私の当たり前は、相手の当たり前ではない

日常のコミュニケーションの中では、ついつい自分にとって当たり前のことを省略してしまいがちです。相手に自分の考えをわかっていて欲しいという期待もあります。しかし残念ながら、話が伝わらない大きな原因は、こうした自分にとっての当たり前や期待にあるのです。「伝わる」コミュニケーションのためには、相手が理解できるようにやりたいことや前提情報を伝える必要があります。

試してみたい「伝わる」話しの切り出しかた

もし自分の話が相手に伝わっていないな、と感じたら以下のフレーズで話を切り出してみて下さい。

  • 最初に目的を伝える「〜がしたいのですが・・・」
  • 前提を伝える「〜についてなのですが・・・」

ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、話の冒頭に目的と前提を伝えるだけで、相手の理解がずっとスムーズになります。「伝わる」コミュニケーションには、自分とは違う相手の存在を認めて尊重すること、誰に伝えようとしているのかを意識し、その人がどんな人でどう聞いているのかを考えて工夫することが重要です。特に、初めて話す相手や異文化の相手など、自分と共通点が少ない相手に「伝わる」ために、この切り出し方が有効です。

いかがでしょうか。これらの方法を実行しても、かならず毎回うまく「伝わる」わけではありません。しかし、相手の反応を見る、表情や雰囲気をとらえるということができていれば、それはコミュニケーションの失敗ではないのです。鍵は双方向にあります。伝わっていなければ、別の方法、別の表現を繰り返し試してみましょう。

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