革新的ワークスタイルを生む「WeWork」、注目ベンチャーはなぜ選ぶ

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NY発の「WeWork」がついに日本上陸

WeWorkは、最近世界各都市で新しい仕事場のあり方として注目されている、NY発のコワーキングスペースです。

保守的な日本の企業文化にあって、まだ限定的な動きであることも確かですが、"働き方改革"の波も受け、徐々に変化が起きてきていると言えるでしょう。そうした中、NY発の「WeWork」が日本上陸を決めました。「WeWork」が展開するコワーキングスペースは、従来のものと何が違うのでしょうか。世界が注目する理由を探ってみます。

近年、従来のかたちに縛られない働き方に注目が集まっています。テレワークを導入する企業や、フリーランスの広がりなどとともに、最近はコワーキングオフィスのスペースも増えてきました。

これまでの日本におけるコワーキングオフィス

コワーキング(Coworking)とは、そもそも事務所スペースや会議室など、ビジネス空間を共有しながら、個々に独立した仕事を行う働き方のことです。利用する人々は同じ企業・団体には所属しておらず、起業家やフリーランスなど仕事自体はバラバラですが、一定の価値観やバックグラウンドを共有しており、そうした人々がひとつ同じ空間に集まって働いているというケースが一般的です。スペースを共有するため、利便性の高い環境をリーズナブルに確保できるといったメリットもあります。

レンタルオフィスなどと異なる点は、空間に間仕切りなどがなく、よりオープンなスペースとなっていることです。利用する人々が、異分野・異業種で交流し合い、懇親を深めていくコミュニティの醸成がより重視される傾向にあります。イベントを実施することも多く、親交を深める中から新たな事業面でのコラボレーションが生まれるケースもあります。

カフェや小規模オフィスの利用から発展し、日本国内では地方の廃校となった場所など、空きスペースの新たな活用法、活性化策としても広がりをみせてきました。

急成長ベンチャー・大企業も続々!「WeWork」で何が変わる?

日本上陸で国内の熱視線も集める「WeWork」は、これまでのコワーキングスペースと何が違うのでしょうか。2010年にニューヨークで創業され、今や世界58都市245箇所で展開する「WeWork」は、他のコワーキングスペースに比べて決して利用コストが安いとは言えません。それにもかかわらず、入居希望者は増え続け、「WeWork」を支援する投資家も後を絶ちません。しかも「WeWork」では、スタートアップや個人だけでなく、マイクロソフトやGE、HSBCなど、世界的な大企業もメンバーに名を連ね、日本でもすでにKDDI、みずほ証券、日経新聞などの大手企業が利用することが発表されています。コワーキングスペースという枠を超え、多くの人に支持される理由はどこにあるのでしょうか。

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「WeWork」では、何よりそこに集う会員同士のコミュニティ作りに力を入れています。運営側が「WeWorkはただのコワーキングスペースではなく、グローバルネットワークのコミュニティだ」と断言するように、コミュニティ・マネージャーを配置して利用者のサポートにあたり、個別の相談対応や多様なイベントの企画、ユーザー専用SNSの運用といった活動を通して、入居者間でビジネスが生まれることを推奨しています。開催されるイベントは、ランチミーティング的に行われる気軽な情報共有や助言のやり取りから、投資家や著名人を招いたセッション、ビジネスに直結するネットワークイベント、さらにはリラクシング・ウェルネスを促す瞑想やスポーツ関連のものまで、充実した内容でかつ幅広いのが特徴です

このように、閉鎖されたオフィスで業務を行うよりもスキルや情報が活発にシェアされやすく、新たな人脈も築きやすいため、例えば人材発掘に悩む大手企業などにとっては「WeWork」が出会いの場となります。その逆もしかりで、協業先を探すベンチャーなどは、思わぬところから話が舞い込んでくるといったことがあるかもしれません。また、世界各地に拠点があるため、参加メンバーもグローバルで、海外進出を考える企業が現地の情報を収集したり、実際に現地で働く人との協働を図るといったことも行いやすく、人材と物理的な仕事環境を合わせて探せるという他にないメリットもあります。

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もちろん、快適かつ遊び心溢れるオフィス環境も特筆すべきポイントです。小洒落た空間でありながら、リラックスして仕事ができるように作られた作業スペース、高速インターネット環境やプリンター類などの最新設備、防音性の高い電話ブース、コーヒーやビールなどの無料提供など、利用者の心をくすぐる仕掛けが詰まっています。施設によってはペット同伴可としている所もあり、ひと昔前では考えられなかった新たな働き方が「WeWork」にはあります。

また、会員は世界中の「WeWork」を利用できるため、出張の多いビジネスマンなどは、いつでもどこでも安心して仕事場を確保することができるという点もメリットの1つでしょう。世界中どこの空港に行っても存在する航空会社のラウンジのように、一定のステータスを持った人々が集う快適な空間で安心して仕事が行える。「WeWork」は、ビジネスが生まれる刺激的なラウンジなのです。

「WeWork」上陸後の未来

「WeWork」は、ソフトバンクとの合弁会社として設立した「WeWork Japan」で日本国内におけるコワーキングスペース展開を進めていく方針で、2018年の初めには東京の赤坂(アークヒルズ)、銀座(GINZA SIX)、新橋の3箇所に国内第一弾となるスポットを開設する予定です。

「WeWork」は、コワーキングオフィスの提供という観点では後発組となりますが、柔軟な働き方と精神的豊かさを求める人々が増加し、多領域からのインスピレーションを受けた新規ビジネスの創出促進、付加価値の新たな見出しが必要とされる中、ニーズを的確にとらえたサービスでシェアを拡大していくでしょう。今後労働力の中心をなしてゆく、ミレニアル世代の価値観にフィットしている点も、さらなる成長が期待される点です。

日本国内においても、従来の働き方に対する概念に革命をもたらす可能性があります。充実したサービスゆえの価格面から、一個人の利用にはやや利用ハードルの高いコストと感じられるかもしれませんが、チームとしてこうした可能性に満ちた環境、精神面でも満たされた環境で働くことができれば、理想的ですね。

物質を"もたない時代""シェア"の時代に、縛られることなく自由に出会いを求め、自分らしく生きる中での働き方をこそ望む、そうした人々に寄り添うサービスとして、「WeWork」は根づいていくのではないでしょうか。

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