ヨーロッパで最も仕事とプライベートのバランスが取れている国とは?

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ワークライフバランス先進地域?ヨーロッパの実態

働き方改革でワークライフバランスが注目されています。世界に比べて長時間労働が多く、ワークライフバランスが悪い、と言われる日本ですが、先進地域と言われるヨーロッパの実態はどうでしょうか?

本日は先進地域と呼ばれるヨーロッパ圏内のワークライフバランス調査の結果を見てみましょう。

※当記事は欧州メディア「Euronews」の記事を翻訳・補足したものです。

ワークライフバランス調査の概要

ヨーロッパでは、どの国の人々が最も長い時間働いているのだろうか?また、どの国の人々が最もリラックスや余暇を楽しむための時間を取れているのだろうか?ヨーロッパを対象とした最新のランキング調査により、仕事と遊びのバランスが最も取れている国と最下位の国が明らかになった。

経済協力開発機構(OECD)は38ヶ国を対象に人々のワークライフバランスを調査したが、国により大きく異なる結果となった。2月に発表されたその調査では、各国の「平均労働時間」と「余暇」や「自分自身のための時間」とを比較している。

調査では、人付き合いや趣味、ゲーム、コンピュータ、テレビの利用は「余暇」とみなし、食事や睡眠などの人の生活の基本的なニーズを満たすための行為は「自分自身のための時間」と定義した。そして週の「平均労働時間」が50時間以上の者については、長時間労働者とみなした。

OECDによると、調査を実施した国の労働者の13%が長時間労働しており、フルタイム労働者は1日平均15時間を自分のために費やしていることがわかった。

尚、調査対象国はOECD加盟国35ヶ国とロシア、ブラジル、南アフリカ。以下がヨーロッパにおける比較である。

オランダとデンマークが上位に

ワークライフバランス評価においてヨーロッパ内で最も高いスコアをつけたのはオランダだった。同国で週50時間以上働いている人は労働人口のうちごくわずか(0.5%)にとどまり、1日に平均して15.9時間を自分のための時間に充てている。

さらにオランダは労働要員として女性を平均(57.5%)より多く受け入れており(69.9%)、また労働者の仕事に対する不安やストレスのレベルも他のヨーロッパの国を含めた平均値より低い。

ワークライフバランス評価で2番目はデンマークだった。デンマークでは広範囲の財政支援やサポートを行っているため、働く親が仕事と家庭のバランスを比較的取りやすい。それがこの調査で2位にランク付けされた理由の1つである。

またデンマーク政府は1998年に、体力の限られた従業員がより柔軟に働け、職探しができるように、補助金付きのフレックスジョブ政策を導入した。労働者はこの政策を利用することで、労働時間の変更や調整、週末や祝日の労働の軽減、雇用主に対するより負担の少ない業務を要請できるようになった。

これに加えてデンマーク人労働者の週37時間標準労働時間は、他のヨーロッパ諸国と比較して短いため、ワークライフバランス評価でも高い順位となった。

トルコはワークライフバランスに苦慮

点数ゼロという衝撃的な結果で、ワークライフバランスにおいて最下位にランク付けされたのがトルコ。労働者全体の3分の1以上(33.8%)が長時間労働を余儀なくされ、食事、睡眠など、一般的な余暇と自分自身のための時間が、一日平均で12.6時間であった。

トルコでは雇用機会が減少しており、失業率が高まっているため、労働者自身も長時間労働を余儀なくされている可能性がある。OECDによると、トルコの雇用率は加盟国の中で最も低く、仕事のストレスや労働市場の不安定さのレベルは最も高いという結果になった。

ヨーロッパも国によって様々ですが...

いかがでしょうか?ワークライフバランス先進地域と呼ばれるヨーロッパですが、実態として国によってかなり事情は異なっています。

ちなみに同じOECDの調査によると、日本の余暇と自分自身のための時間は一日平均14.9時間で、全調査対象38カ国中23位。長時間労働に従事する労働者の割合は21.8%で、38カ国中36位でした。やはり、長時間労働の割合は平均より高いといえます。

働き方改革ラボでは、今後もワークライフバランス改善や働き方改革に役立つ調査や事例をご紹介していきます。

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